香港警察、書店創業者を逮捕 「政府に憎しみ起こす」出版物販売疑い

香港警察は24日、扇動的な出版物を販売していたなどとして、男女計2人を国家安全維持条例(国安条例)違反の疑いで逮捕したと発表した。香港メディアによると、このうち1人は民主派の元区議で、「狩人書店」を創業した黄文萱氏だという。 香港メディアによると、「狩人書店」では香港国家安全維持法(国安法)違反の罪で有罪判決を受けて収監されている香港紙「リンゴ日報」(廃刊)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏の伝記などを販売していた。 香港警察は同店が「香港政府への憎しみを引き起こすような内容」を含む出版物を扱っていたと指摘。2人が外国の政治組織から資金提供を受けた疑いがあるともしている。 狩人書店のような個人経営の書店は香港では「独立書店」と呼ばれており、大手チェーンでは扱わないような政治的に敏感とみなされる書籍を扱う店も多い。ただ、こうした書店に対しては香港当局が様々な圧力をかけていると指摘されており、廃業する書店も多かった。 国安法を補完する形で24年に施行された国安条例では、扇動的な出版物の販売や所持を禁止。独立書店に対するさらなる制約につながることが懸念されていた。(高田正幸)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加