凶器の刃物「海に捨てた」 たつの女児刺傷、容疑で逮捕の男 姫路の海で捜索 兵庫県警

兵庫県たつの市で2006年、小学4年の女児が刃物で刺され重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(46)が、女児を刺したとされる刃物について「海に捨てた」と供述していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、供述に基づき、姫路市大津区の海で刃物を捜索した。 事件は06年9月28日午後6時20分ごろ、たつの市新宮町の路上で発生。勝田容疑者は帰宅中だった女児=当時(9)=の胸などを複数回刺し、殺害しようとした疑いが持たれている。 県警は発生から18年が経過した昨年11月7日に逮捕。勝田容疑者は調べに「女の子を刃物で刺したことに間違いない」と行為を認める一方、殺意を否認したとされる。捜査関係者によると、逮捕前の任意の聴取では、刃物の形状などを詳細に説明し、「捨てた」と話したという。 刃物の捜索は午後1時半過ぎ、姫路市大津区吉美の工場が立ち並ぶ埠頭付近の海で、海底探索の専門業者と捜査員らが連携して開始。潜水士が機材を使って詳しく調べる。 勝田容疑者は、加古川市で07年に小学2年の女児=当時(7)=が刺殺された事件でも殺人容疑で逮捕された。逮捕前の任意聴取に「片刃のクラフトナイフで刺した」との趣旨の説明をしたとされ、県警は今月下旬以降、兵庫県播磨町内の海で刃物を捜索する方針。 神戸地検は昨年12月11日から今年3月14日まで、勝田容疑者の刑事責任能力を調べるため、鑑定留置を行っている。

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