2011年に施行された全国暴排条例から約15年。その間、暴力団はますます縮小する一方、トクリュウの台頭など反社は形を変えて時代を生き延びてきた。一方では、足を洗った人間も少なくないが、それは茨の道だという。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員などを務める社会学者の廣末登氏は、次のように話す。 「元暴力団員の場合はいわゆる“元暴5年ルール”があって、銀行口座が作れない、賃貸住宅を借りづらいといった制限がかかる。そうなると社会復帰したくても、まともな就職はもちろん、自営業も厳しいのが現実。このせいでうまく社会復帰できずに、再び犯罪に手を出してしまったり、ヤクザや半グレの手下となるようなケースが過半を占めています」 当事者に聞くと、そんななか、社会復帰ができる人とできない人の差が明確に浮かび上がった。