ヘンリー・ムーア記者9月27日にイギリスの空軍基地の近くで「不審車両」が発見され、複数の逮捕者が出ている事件で、対テロ警察は10月6日、テロ行為を準備した疑いで、イギリス国籍の22歳の男性を新たに逮捕したと発表した。警察によるとこの男性は、事件の捜査の一環として、ロンドン中心部ウェストミンスターで逮捕された。この事件に関連する逮捕者は7人目だが、起訴された者はいない。対テロ警察のヴィッキー・エヴァンス上級国家調整官は、「捜査は継続中で、警察は引き続き複数の線に沿って捜査を進めている」と述べた。この事件では9月27日早朝、イングランド南西部グロスタシャー州のフェアフォード空軍基地に向かっている車両が目撃されたことを受け、23歳から25歳までの男性5人が拘束された。5人は爆発物関連の犯罪容疑で逮捕され、その後、テロ行為の準備容疑でも逮捕されたが、翌日には警察が「経験と戦略に基づいた捜査上の決定」と呼ぶ措置によって保釈された。10月1日には、イギリスとイランの二重国籍の25歳の男性が、ロンドン・ウェストミンスターで、やはりテロ行為準備の疑いで逮捕された。この男性も、その後に保釈された。ウェルフォード村近郊にあるフェアフォード空軍基地は、数十年にわたりアメリカ空軍が前線作戦拠点として使っている。アメリカは、イランに対する「防衛的攻撃」で同基地の使用をイギリスに要請。イギリスはこれを承認した。それを受け、同基地からはここ数カ月、B-1爆撃機とB-52爆撃機が中東へと飛び立っていた。こうしたなか、アメリカ軍は4日、同基地から全ての爆撃機をアメリカに帰還させた。ドナルド・トランプ米大統領は5日、基地に対する「「いくらかの脅威」があったからだと説明したが、具体的な詳細は明らかにしなかった。ホワイトハウスの外でトランプ氏は、爆撃機を移動させたのは「具体的な脅威」があったためなのかと記者から問われた。「そう言えると思う。(爆撃機は)偶然飛び立ったわけではない」と、トランプ氏は答えた。「いくらかの脅威があった。我々は敵を挑発するのではなく、敵を捕らえ、打ち負かすつもりだ。だが、爆撃機をそこ(フェアフォード基地)に置いておく必要はあるのか? そう思って少し移動させた。それほど遠くではない」と、大統領は述べた。これに先立ちJ・D・ヴァンス米副大統領は、爆撃機を移動させたのは「万全を期すため」だと話していた。米メディアはこれよりも前に、イランがドローン攻撃を計画しているとの情報に基づき、今回の決定を下したと報じていた。BBCはこの報道内容を確認していない。欧州における米軍の活動を調整する米欧州軍の報道官は、「情報に関する事項について議論するのは不適切だ」としながらも、アメリカは基地における「脅威環境の評価を継続する」と述べた。報道官は、アメリカは「最高レベルの警戒態勢」を維持しており、「国民、兵器、そして米軍が活動する基地を守るために適切な措置を講じる」と付け加えた。5日にトランプ大統領の発言に先立ち、イギリス首相官邸の報道官は、フェアフォード空軍基地は安全だと主張し、同基地に関してイギリスの「警察、国防、治安機関」を称賛した大統領の過去の発言を指摘していた。(英語記事 British national arrested in connection with RAF Fairford incident)