<お金がない!>最終話、織田裕二“健太郎”が幼馴染の結婚式に乱入「好きだ!」

織田裕二が26歳の時に主演を務めたドラマ「お金がない!」(1994年、フジテレビ系)は、同じく織田主演の「東京ラブストーリー」(1991年)の少しあとに始まり、その後の連続ドラマ「踊る大捜査線」(1997年)がスタートしたという時期に放送された、平成を代表する人気作のひとつ。現在FODで無料配信中だ。運だけはある捨て身の男・健太郎(織田)は、全12話を経てたくさんのモノを手にした。涙も笑いも詰まった最終話を紹介しよう。(以下、ネタバレが含まれます)■小学生の弟たちとの貧乏暮らしからスタートドラマ「お金がない!」は、主人公・健太郎が小学生の祐介(富田樹央)と浩(森廉)の弟2人を育てながら、高給取りの人生を目指す物語。小さな町工場で働く安月給の健太郎は、いつもお金がない。男三兄弟は狭いアパートで、焼き魚1匹を全員でつつく日々を過ごしていたが、町工場が倒産し再就職を余儀なくされる。外資系の保険会社ユニバーサル・インシュアランスに入社が決まるも、借金取りに追われる健太郎は、中学、高校時代からの幼馴染み・美智子(財前直見)の支えがないと成り立たないような暮らしをしていた。■健太郎が身に覚えのない贈賄容疑で逮捕される本作は各話のサブタイトルも面白い。「仕事もない!」「血も涙もない!」「時間がない!」など、主人公・健太郎の苦労を一言で表してきた副題が、最終話の第12話で「やっぱり、ない!」とあきらめの境地に達した。前話で、アメリカでの活躍が認められて取締役に出世した健太郎だったが、突然、贈賄容疑で検察庁に逮捕されてしまう。氷室(石橋凌)が代議士に圧力をかけ釈放となったものの、健太郎は氷室の強引なやり方に困惑する。一方、美智子と大沢(東幹久)の結婚準備は着々と進んでいた。式当日も健太郎への思いを捨て切れない美智子。当の健太郎は会社で氷室と対峠する。■健太郎は苦楽を共にした弟たちと美智子の元へ走る一時は、会社内での地位や高収入や綺麗な住まいを手にした健太郎。しかし、短期間で昇り詰めることの危険性や、自分の能力の足りてない部分などに自分で気付いた形だ。周りにいた温かい存在のことも、急に思い出したように大切に思えてきた健太郎。かわいい弟たちは、文句も言わずに兄についてきてくれたし、その弟たちに食事を与えたり風邪をひいたときにそばにいてくれたりしたのが美智子だったというのに何も感謝できていなかったと、自分が恥ずかしくなるほど反省をする。美智子と大沢の結婚式に遅刻で駆け付けた健太郎は、意を決して扉を開け、指輪の交換を済ませる寸前の2人を前に「美智子!好きだ!!」と叫ぶのだった。当初は、金もコネも、信頼できる仲間の存在もなかった健太郎だったが、大事なモノが何かということを知り、再出発を決める。自ら動いた分、味方してくれる人たちも増えたし、経験も積んだ。思い切って行動をすれば、決してゼロになることはなく、新たな希望に近づけることを教えてくれる作品だ。

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