警察官を名乗る男に「誰かに話したら、あなたを逮捕しないといけない」などと口止めをされ、80代の女性が1295万円をだまし取られていたことが16日までにわかりました。 富山県警射水警察署によりますと、高岡市に住む80代の女性の自宅の電話に去年9月23日、仙台中央警察署の警察官を名乗る男から電話があり「詐欺の犯人があなたのキャッシュカードを持っている。捜査に協力してもらいたい」などの主旨の電話がありました。 その後、80代女性は「LINE」で警察官や検察官を名乗る男から「連絡用に容量の大きいスマートフォンを契約してほしい」「新しく口座を作ってお金をすべて移し替えてほしい」などと言われ、指示された相手の口座に11月8日まで3回にわたり合計1295万円を振り込みました。 その後も80代女性に警察官を名乗る男から頻繁に連絡が入り「捜査中だから誰にも話さないでほしい。誰かに話したらあなたを逮捕しないといけない」などと言われ、80代女性は家族を含め誰にも相談しませんでした。 12月下旬になって警察官や検察官を名乗る男たちと連絡が取れなくなり、口座にも現金がないことがわかったため、詐欺の被害に気付きました。 警察は「あなたは共犯者」「裁判になる」などと不安をあおって口座を開設させ、預貯金を振り込ませるのは詐欺の手口であるとして、不審な電話があった場合は、一人で悩まず、警察に相談するよう呼びかけています。