広島・新井監督 「原点回帰」を宣言 「ファンに喜んでもらいたい」「僕も笑いたい」 来季へ決意新た

広島・新井貴浩監督(49)が9日、広島市南区の球団事務所に松田元(はじめ)オーナーを訪ね、3年連続Bクラスの4位に終わった今季の戦いを報告した。「ゾンビタバコ」を巡る騒動に振り回され、険しい表情を崩さなかったシーズンを終え、就任5年目の来季は、感情を表に出して戦う原点回帰を宣言。笑顔を生むために今秋は個々にフィジカルを強化し、強い土台づくりを徹底する方針を示した。 3年連続Bクラスの4位に終わっても、若手を積極的に起用して世代交代を推し進めた今季。約1時間のオーナー報告を終えた新井監督は「投手も野手も若手が少しずつ力を付けてくれている実感がする」と強調し、就任5年目の来季に向けて決意を新たにした。 「“頑張ってくれ”と言っていただいたので、その期待に応えたい。いろいろあって笑いたくても笑えない状況だったけど、来年はすべてを解放して普通にやりたい。普通の自分に戻りたい」 現役選手の逮捕という年始の衝撃的な事件に端を発し、「ゾンビタバコ」を巡る騒動に振り回された1年。責任を痛感する指揮官は「もともとは感情が出てしまうタイプ」なのに笑顔を封印し、険しい表情を崩さずに戦ってきた。来季は普通の自分に戻る…。それは原点回帰宣言だった。 「オーナーにも“おまえは笑顔が似合うぞ”と言っていただいた。あいさつでも言わせてもらったけど、来季は今季の分まで、ファンに喜んでもらいたいし、たくさん笑ってほしい。僕も笑いたいなと思う」 3日にあった今季の本拠地最終戦後のセレモニーでも、新井監督は「カープは来季生まれ変わる」として「今季の分まで喜んでいただけるように、私自身、粉骨砕身の精神で頑張る」とファンに決意表明し声援を浴びた。有言実行へ、プランはすでに練られている。 「今までは実戦をかなり多く取り入れていたけど、今年はフィジカル面の強化を目的としたメニューを組んでいる。エンジンを大きくしていきたいので」 15日から始まる秋季練習、さらには11月の秋季キャンプを見据えた発言。実戦重視で強化を図ってきた昨年までから一転、今秋は筋力トレーニングを徹底するなど、個々の体そのものを強くする方針に変えた。新井監督自身も現役時代に実践してきた土台づくりだ。 「実績を残す選手は年々、体が大きくなる。負荷をかけてしっかり追い込むので、体はしんどくなると思う」 実戦で細かい技術を磨く前に、まずは馬力を上げ、スイングスピードや投球の出力を上げる。これも原点回帰だ。指揮官は初心に返り、チームは基本に戻る。来季、たくさんの笑顔を生むために。 (江尾 卓也)

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