匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」が実行役などを用意する手段となっているのが、「闇バイト」です。ニセ電話詐欺の「受け子」として事件に加担し、刑務所で服役している男性は闇バイトの実態を証言し、「軽い気持ちでやってしまった」と後悔しています。■ニセ電話詐欺への関与で服役中の男性受刑者「軽い気持ちで…後悔」A受刑者「住所も言われて時間も指定されて、受け取る場所まで。すべてを指定されていましたね」「1日だけだから大丈夫だろうと。そんな軽い気持ちでやってしまったことに僕は後悔しています」福岡刑務所で自身の経験について語る20代の男性、A受刑者。懲役2年6か月の実刑判決を言い渡され、現在服役中ですが、その理由はニセ電話詐欺事件への関与でした。専門学校を卒業後、車の整備士として数年働き、より多くの収入が見込める携帯電話の販売員に転職。実際に給料は1.5倍ほどに増えましたが、不安は消えなかったといいます。A受刑者「正社員ではなく個人事業主という形で働いていたので契約を取らないと次の仕事がないと。(ジャンプ)僕の販売台数も伸びていなかったので、このままではこの仕事はもう厳しいかなと」■「即日5万円」SNSで高収入うたう募集を見つけ…そうしたなか、SNSで高収入の仕事を探していたところ、「即日払い」「報酬は5万円」とうたう募集を見つけました。興味を持ち、募集先にメッセージを送ると、その後の連絡は秘匿性の高い通信アプリに。そこで内容を知らされ、ニュースで見聞きしたことがある「闇バイト」を疑いましたがーA受刑者「(指示役に言われたのは)『誰とも会わないから安心して』『ただ、おじいちゃんおばあちゃんに会って、ものを受け取るだけだから』と」「最初はちょっと悩んでいて、本当に大丈夫かなというのもあったんですけど、やっぱり『1日5万円』という金額に目がくらんでしまって」当日は指示通りスーツ姿で弁護士になりきって高齢者の家を訪れ、現金150万円を受け取ったというA受刑者。現金は別の人物に渡し、約束通り5万円の報酬を手にしました。詐欺の「受け子」として加担したという自覚とともに、「恐怖も感じていた」と振り返ります。A受刑者「やると言ってしまった以上、やるしかないと思って。あとは(指示役に)免許証の提示もしていたので、今さら断ったところで何か言われるのではないかという恐怖心もありました」