学校の屋根が崩落、少なくとも生徒33人と教員1人死亡 パキスタン

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルで15日、学校の屋根が崩落し、少なくとも生徒33人と教員1人が死亡した。病院関係者が明らかにした。このほか、十数人が負傷し、一部は重体という。救助当局のビラル・ファイジ氏はBBCに対し、15日午前8時48分に、ディル・コロニー地区にある私立学校「アルハイル・スクール」への出動要請を受けたと説明した。当時は授業中だったという。ファイジ氏によると、上層階にある教室の屋根が崩落し、その衝撃で下の階の天井も次々と崩れた。生徒らはがれきの下に閉じ込められた。警察は学校の所有者を逮捕した。ペシャワル警察のミアン・サイード本部長は、「建築基準違反がなかったかどうか」徹底的に調査すると誓った。(注意:この記事には崩落事故に関する悲惨な内容が含まれます)■何があったのか近隣の学校の英語教師は、サイレンや救急車の音を聞き、ほかの地域住民とともにすぐに現場へ駆けつけたと話した。男性教師らは協力して、がれきの中から20人以上の生徒を救出したという。「私は自分の手で子ども6人を救い出した。ほとんどが生きていて、話しもできる状態だった。しかしその後、子どもたちが亡くなったことを知った」「現場では大量の血が流れていた」とも、男性は話した。「すごく痛いと訴える子どももいた。舌や口の中が乾いて、水を欲しがっていた」。地元住民のソハイルさんは、ほかの人たちと一緒に「シャベルを使って」がれきの下にいる子どもたちを救出しようとしたと話した。救急当局のアリフ・ハタック氏によると、屋根が崩落した建物は仮校舎だった。当初の報道では、校舎の2階部分の教室が崩落したと伝えられていた。しかし、ペシャワル警察のサイード本部長はその後、三つの別々のフロアにあった教室が崩落したことを確認した。本部長によると、最上階の教室には約30人、中層階には40人、1階には45人の生徒がいた。まず最上階の教室の屋根が崩れ、落下したがれきが下の階の教室を突き破った。そして下の階の教室の天井も崩落したとみられる。サイード本部長によると、建物には「基準を満たしていない」屋根用のコンクリート板が使われていた。これが建物全体に耐荷重を超える負荷をかけていたとされる。学校は非常に狭い通りに面しているため、救助隊はなかなか現場へたどり着けず、負傷者の病院搬送にも苦労した。ペシャワルのレイディ・リーディング病院は、生徒32人と教員1人の死亡を確認した。ナシールラ・カーン・ババル記念病院も、生徒1人の死亡を報告した。■州内すべての学校を安全確認するとサイード本部長は、崩落した建物は「極めて危険な状態」が続いているとして、現場から離れるよう市民に呼びかけた。カイバル・パクトゥンクワ州のファイサル・カリム・クンディ知事は、「リスクになり得る箇所を特定し、必要に応じて確実に、直ちに是正措置を講じるため、州内すべての学校を対象とした安全点検を行うよう命じた。「子どもたちの安全が損なわれるようなことは許されない」と、知事は述べた。死亡した生徒の家族らは、学校側が安全上の懸念を無視していたと非難している。2人のおいを亡くしたというモハマド・ザマンさんはロイター通信に対し、「この学校で起きたことを戒めとし、すべての人への教訓とすべきだ」と話した。パキスタンでは6月にも、東部ラホール近郊の民間学習塾で屋根が崩落し、子ども14人が死亡した。8月には首都イスラマバードにある病院の産科病棟で火災が起き、新生児14人が死亡した。その後の調査で、病院に火災報知器やスプリンクラーが設置されていなかったことが明らかになった。(英語記事 At least 33 pupils and teacher killed after school roof collapses in Pakistan)

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