ソウルの連続放火、19人負傷…70代男を勾留「弁理士を脅すため」

【10月26日 KOREA WAVE】韓国ソウル市江南区駅三洞の特許事務所が入るビル2棟に相次いで火を付け、19人を負傷させた疑いで逮捕された70代の男について、ソウル中央地裁は22日、「逃亡の恐れがある」として勾留を認める令状を発付した。男は同日午後3時から、人がいる建物に放火して負傷者を出した容疑で令状審査を受けた。出頭時、犯行の意図を尋ねた報道陣に「殺すためではなく、脅すためだった。詐欺を働いていることを世間に知らせたかった」と主張した。弁理士らの避難を妨げようとしたのかとの質問には「そんなことはしていない。国が詐欺師を守っている」と述べた。特許登録証が重要だったのかと問われると、肯定する趣旨の回答をした。特許事務所が何を偽ったのかとの質問には、用意した書類を示して「これをよく見てほしい」と話した。被害者への言葉を求められると「いや、申し訳ないとは思うが……」と言葉を濁し、後悔しているかとの問いには答えず裁判所に入った。男は20日午前11時51分から午後0時1分ごろにかけ、駅三洞の漢陽ビル4階と新明ビル3階にある特許事務所に相次いで放火した疑いが持たれている。消防への通報は新明ビルの火災が先だったが、警察は男が漢陽ビルに先に入り、火を付けたとみている。この火災で5人が重傷、14人が軽傷を負った。警察は防犯カメラの映像や周辺の捜索で男の足取りを追い、出火から約4時間後の20日午後4時16分ごろ、地下鉄1・6号線の東廟前駅付近で緊急逮捕した。男は逮捕当日の取り調べで、容疑をおおむね認めた。特許事務所2カ所が偽の特許登録証を発行するなどの詐欺を働いたと思い込み、脅して世間に知らせたかったという趣旨の供述をした。一方、21日午前10時から約2時間の取り調べでは黙秘した。警察は、男が事前に放火を計画し、特定の人物を狙ったとみられる状況や供述も確認している。男は16日、自宅近くのソウル市江西区でライターや引火性物質などを購入。犯行当日にはビルの職員に特定の人物の名前を挙げ、出勤しているか尋ねていたという。消防と実施した最初の合同現場検証では、男が漢陽ビル4階の事務所入り口前の床に引火性の液体をまき、火が広がる様子が防犯カメラに記録されていたことを確認した。警察は現場で見つかった油類の容器について、国立科学捜査研究院に鑑定を依頼した。男は2022年にも、同じ特許事務所への放火を試みて身柄を拘束された前歴がある。当時は特許出願や紙の登録証の発行などに不満を抱き、職員にガソリンをまいて脅した罪で懲役2年6カ月の判決を受けた。出所後の2025年8月には、今回放火した事務所の一つを詐欺容疑で告訴したが、警察は容疑を認めず、同月に不送致とした。警察は男の精神疾患の既往歴を確認するため、診療記録の確保を進めている。特定の人物を狙ったとみられる状況を踏まえ、追加の証拠を集め、殺人未遂容疑の適用も検討する方針だ。(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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