銀行口座が凍結、調べると懲役5年…カンヌ最高賞のパナヒ監督にイランで有罪判決

昨年、映画『シンプル・アクシデント/偶然』でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞したイランの映画監督ジャファル・パナヒ氏(66)が、自国の裁判所で再び懲役刑を言い渡された。銀行口座が凍結された理由を調べる過程で、欠席裁判で有罪判決が下されていたことが分かったという。28日、dpa通信などによると、パナヒ監督の弁護士モスタファ・ニリ氏は、テヘラン革命裁判所が最近、パナヒ監督に懲役5年1カ月を言い渡したと現地の日刊紙に明らかにした。財産の没収に加え、2年間の出国禁止とソーシャルメディア(SNS)の使用禁止も命じたとされる。ニリ弁護士は、先週パナヒ監督から銀行口座が凍結されたとの連絡を受け、司法当局に問い合わせた結果、欠席裁判で有罪判決が言い渡されていたことを確認したと説明した。具体的にどのような容疑が適用されたのかは、まだ明らかになっていない。パナヒ監督は、イラン当局による検閲や逮捕、自宅軟禁、出国禁止などを経験しながらも、映画制作を続けてきた。『チャドルと生きる』で2000年のベネチア国際映画祭金獅子賞、『人生タクシー』で2015年のベルリン国際映画祭金熊賞、『シンプル・アクシデント/偶然』で昨年のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、世界3大映画祭の最高賞をすべて獲得した。昨年9月の釜山(プサン)国際映画祭では「今年のアジア映画人賞」を受賞した。イランでは2010年、反体制活動と宣伝活動の容疑で逮捕・起訴され、懲役6年と20年間の映画制作禁止および渡航禁止を言い渡された。翌年、刑が自宅軟禁に緩和されたものの、2022年に再び収監され、翌年に保釈された。昨年も反体制宣伝活動の容疑で欠席裁判により懲役1年と2年間の出国禁止を言い渡されたと伝えられている。当時、裁判所は秘密裏に制作された『シンプル・アクシデント/偶然』を主要な証拠として認めたとされる。dpa通信によると、昨年末、映画の宣伝や映画祭への出席などのため米国を含む海外に滞在していたパナヒ監督は、今年4月初めにイランへ帰国した。

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