後絶たぬ政治家への暴力、元首相も標的に 岐阜・御嵩町長襲撃30年

1996年10月30日、岐阜県御嵩町長だった柳川喜郎さん(93)が、何者かに襲われて重傷を負った事件の発生から30年になった。政治家が襲われる事件は近年も後を絶たず、命を奪われたことすらあった。 90年、長崎市の本島等市長が右翼団体幹部に銃撃されて重傷を負った。本島市長が市議会で「(昭和)天皇に戦争責任はあると思う」と発言したことへの反発が動機だった。 92年には、選挙の応援演説で栃木県足利市を訪れていた自民党の金丸信・副総裁が、会場で右翼団体の男から発砲を受けた。銃弾がそれ、金丸氏は無事だった。金丸氏が北朝鮮を訪問した際の「戦後45年の償い」との表現をめぐって、逮捕された男は「金丸は国賊だと思い込んだ」と供述した。 2006年には、自民党の加藤紘一元幹事長の山形県内の実家と事務所が右翼団体の男に放火されて全焼。07年には、長崎市の伊藤一長市長が選挙事務所前で暴力団幹部の男に撃たれて死亡した。 22年には、奈良県内で街頭演説中だった安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した。被告は殺人などの罪で無期懲役の一審判決を受けて控訴中。被告の母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信したことをめぐり、教団に「一矢報いる」と考えていたとされる。(工藤隆治)

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