世の中の「知らないと損する」話題を、北海道から「ざっくり」深掘りするHBCのWEBトーク番組「むちぞん〜無知は損する〜」。情報があふれる現代社会で、「もやもやする話題」や「実は、知らないと損する知識」を、その道の第一人者をお招きしてじっくり聞いていこうという企画です。今回は、日本の最大多数を占めながらも実態が知られていない「謎の集団・新しいリベラル」に迫ります。ゲストに『新しいリベラル』(ちくま新書)の著者である北海道大学大学院の橋本努教授をお迎えし、政治思想の基本から「新しいリベラル」の正体まで、ゼロからたっぷり伺いました。聞き手は、HBC本間吏成(ほんま・りせい)アナウンサーと、報道部の髙橋智也(たかはし・ともや)記者です。【全8回の第8回/第1回・第2回・第3回・第4回・第5回・第6回・第7回】今回はいよいよ最終回。「法律が悪用されるリスク」について深掘りします。■「法律は悪用される」本間アナ)収録(5月)直前に「国家情報会議設置法」という高市さんの肝入りの法律が成立しましたが、これはどう評価しますか?橋本教授)だいたい、法律というのは悪用されちゃうんですよね。例えば、戦前の治安維持法なんてまさにそうです。「あった方が戦争に勝てるんだろうな」と思うんですが、その解釈をどんどんひどい解釈にして、逮捕してしまう。どんなに良い法律でも、この種の法律は危惧しなければならなくて、批判的に見ていかないと、日本人はそこまで優秀じゃないんです。法律を解釈するときに「戦争に勝つために曲げて解釈していいんじゃないか」という人が出てきてしまう。これを歴史の教訓として学んでいかないと危険です。本間アナ)悪用するというのは国がということですか?橋本教授)まあ例えば、地方ですよ、それぞれの国家公務員、地方公務員ですね。運用する人たちが誤った、あるいはこの解釈でもいいんじゃないかと自由に解釈を始めちゃう。政府がコントロールできない形で、忖度して逮捕してしまうということが歴史の教訓ですからね。