「起きろ、しっかりしろ!」不自然な場所で車両発見…なぜか「サイドレバーは90度」「天井に毛髪」27年未解決・富士市タクシー運転手強盗殺人の“謎” タクシー会社社長が語る

タクシー会社社長の三澤賢治さんは、今も悔やみ続けていた。かつて部下を勤務中に失った。部下は何者かに殺害され、今も犯人は見つかっていない。事件は27年前、三澤社長は77歳になっていた。「自分が死んだら、事件は風化してしまう」そんな思いで取材に応じてくれた。 殺害現場となったのは、静岡県富士市・大淵の山道。1999年2月18日、タクシーの運転席で、運転手の田切忠男さん(当時66)が遺体となって見つかった。田切さんの首や腕には刃物で刺された傷があり、売上金も奪われていた。 現場に最初に駆けつけたのが三澤社長だった。「『田切起きろ、しっかりしろ!』と体をゆすって。出血がすごかった」。 富士市に本社を置く「シンフジハイヤー」、創業は1953年。三澤社長は、23歳の時に会社を継ぎ、77歳になった今も、約100人の従業員を束ねている。田切さんが入社したのは、事件の2カ月ほど前だった。 その人となりを「朴訥(ぼくとつ)な人だった。寡黙な。時間には来るし、お客さんにもキチッとした対応をしていた」と振り返る三澤社長。事件の日のことは、鮮明に覚えているという。

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