3回目の強制勾引失敗 高位公職者犯罪捜査処が今やっていることは捜査ではなく政治だ【1月23日付社説】

高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の出頭要求に応じなかった尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対し、公捜処は22日にソウル拘置所から尹大統領を強制勾引しようとしたがまたも失敗した。20日と21日に続き3回目だ。強制勾引は被疑者を取り調べるため例外的に行う方法で、相手が軽犯罪者であってもめったに行われることはないが、それは被疑者が陳述の拒否権を行使すれば実効性が期待できないためだ。尹大統領はすでに「公捜処にはこれ以上言うことはない」と明言しており、その尹大統領を勾引してももはや取り調べは進まない。それでも公捜処が勾引を繰り返し試みる理由は取り調べが目的ではなく、大統領を拘置所から引き出す様子を見せる意図の方が大きい。典型的な見せるための捜査だ。

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