伊豆諸島・大島町の45歳の男が行方不明になっていた交際相手の女性の遺体を遺棄したなどとして、警視庁に逮捕されたことがわかりました。去年、大島の海岸でこの女性の骨が見つかっていました。 捜査関係者によりますと、死体遺棄・死体損壊の疑いで逮捕されたのは、大島町の自営業・柳瀬宗達容疑者(45)です。 柳瀬容疑者は去年9月から行方がわからなくなっていた、交際相手の高瀬静香さん(当時37)の遺体の一部を損壊・遺棄した疑いがもたれています。 この事件をめぐっては、去年10月23日午後3時ごろ、東京・伊豆諸島の大島にある海岸「砂の浜」で、「人の骨がある」と清掃活動をしていた男性から通報がありました。 警察官が駆けつけたところ、砂の上に成人女性のものとみられる仙骨と大腿骨があるのを発見。警視庁は「あなたの周辺で連絡の取れなくなった30歳以上の女性はいませんか」などと記載したポスターを町内に張るなどして、行方不明者の情報を募っていました。 その後、DNA型鑑定の結果、見つかった骨は、去年9月から行方がわからなくなっていた北海道札幌市の高瀬静香さんのものと判明しました。 警視庁は、関係者に話を聴くなど所要の捜査をした結果、大島町に住む交際相手・柳瀬宗達容疑者が高瀬さんの遺体の一部を遺棄した疑いが強まったとして逮捕状を取り、死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕したということです。 高瀬さんは観光地に住み込みで働くリゾートバイトに応募して、2019年8月から大島町の飲食店でホステスとして働いていて、柳瀨容疑者は当時、客として来店。そこで2人は交際関係に発展したということです。 その後、高瀬さんは静岡県下田市の飲食店でホステスをしていましたが、去年9月、寮に荷物を残したまま行方がわからなくなっていて、不審に思った友人が警視庁に連絡をしていました。 警視庁は今後、事件のいきさつを詳しく調べる方針です。