「MU-TON」の名義でラッパーとして活動していた男性が1月22日、都内で覚せい剤を使用した疑いで警視庁に逮捕された。 報道によると、1月16日、新宿区内のアパートで不審な行動をしている男性を目撃した人が110番通報。駆けつけた警察官が男性に職務質問している際、不審な様子を見せたため、尿検査を実施した。陽性反応が出たものの、男性は正式な結果が出る前にその場から立ち去ってしまい、4日後の20日に福島県の実家にいたところを逮捕された。 大規模なラップバトル大会で優勝するなどの実績がある男性だが、逮捕当時は別の覚せい剤使用事件で逮捕・起訴され保釈中の身だったようだ。 男性は警察の調べに対し、「覚せい剤を使用したかどうかわからない。自分が現実なのか妄想なのかわからない」などと供述しているという。 供述が事実であれば、意識障害や記憶の低下などの症状が出ていることも考えられるが、もし仮にそのような状況で薬物を摂取した場合、犯罪の成否に影響はないのだろうか。刑事事件に詳しい清水俊弁護士に聞いた。