「性被害で辞めた人は10人以上」元社長が証言 女性従業員4人への性的暴行などの罪に問われたペットショップ経営者の男の裁判

自身が経営していたペットショップの女性従業員4人に対する強制性交等傷害や準強制性交等などの罪に問われている男の裁判員裁判です。 27日の法廷では、本多被告の下でペットショップの社長として働いていた男性が「性被害で辞めた人は10人以上はいると思う」などと証言しました。 起訴状などによりますと、本多道雄被告(66)は2017年から4年間にわたり、経営していたペットショップの女性従業員4人に性的暴行を加えようとしてけがをさせたり脅迫により抵抗できない状態にして性交したりしたなどとされています。 これまでの裁判で本多被告は起訴内容をすべて否認していて、弁護側も無罪を主張しています。 27日は、本多被告の下で働いていたペットショップの元社長の男性が証言台に立ち、「性被害で辞めた人は10人以上はいると思う」などと証言しました。 【検察】 本多被告は会社ではどういう立ち位置? 【元社長】 本多被告は全てを握っている状態でトップにいる人という認識。 【検察】 入社時は性被害があることを聞いていた? 【元社長】 入社当時性被害については知らなかった。後々、女性が辞めていくときに性被害で辞めていったということを知った。性被害で辞めた人は10人以上はいると思う。 【検察】 多数の被害者がいるがなぜ警察に行かなかった? 【元社長】 多数の女性被害者がいるが、警察に行っても証拠不十分で逃げられると思っていた。警察に言ったら殺されると思った。 【検察】 2022年11月に逮捕された時の状況は? 【元社長】 会社に出勤した時にガサが入っていた。半分ほっとしたが、半分どうせまた証拠不十分で出てきて元通りかなと思っていた。 【検察】 被害女性に思うことは? 【元社長】 女性には申し訳ないと思っている。 【検察】 本多被告に思うことは? 【元社長】 被告人に対して思いとしては憎しみしかない。すべて本多被告のせいで苦しんだり、悲しんだりする人が何十人いると思うと殺人と同じようなことをしたと思う。

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