国に登録せず海外の集団投資スキーム(ファンド)の募集をした金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで会社役員ら9人が逮捕された事件で、岡山県警は30日、ファンドへの出資名目で現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで千葉市若葉区、会社役員A男(32)と東京都江戸川区、会社員B男(32)の両容疑者=いずれも同法違反容疑について処分保留で釈放=を再逮捕した。 2人の逮捕容疑は共謀し2020年10月17~30日の間、大阪市の男性(65)ら3人に「出資金を海外で運用すれば、おおむね40%以上の配当が得られる」などとうそを言い、現金計110万円をだまし取った疑い。2人は黙秘している。 県警によると、男性ら3人の出資金が海外で運用された形跡がなく、一部は外車や高級時計の購入に充てられた疑いがあることが捜査の過程で確認されたという。 事件を巡っては、被告のC男(37)=福岡市=ら6人が元本保証や高配当をうたって全国の約900人から総額約54億円を集め、主犯格の容疑者A男ら3人がその大部分を受け取っていたとみられる。県警は実際にどの程度が投資に運用されていたのかを含め資金の流れを調べる。