野村証券元社員逮捕、担当顧客から現金詐取疑い 被害は数千万円か

顧客から現金をだまし取ったとして、警視庁は野村証券元社員の張湧太容疑者(30)=横浜市鶴見区=を詐欺容疑で逮捕し、6日に発表した。「野村証券のブランドを利用した」などと容疑を認めている。 戸塚署によると、逮捕容疑は昨年1月22日、東京都中野区の70代女性の顧客に対し、架空の同社員向け積立金制度を紹介した上で「年2%の利率をつけて返済できる。元本は必ず保証される」と虚偽の説明をし、張容疑者名義の口座に現金1千万円を振り込ませたというもの。 張容疑者は当時本店勤務で、富裕層を対象にした営業を担当し、昨年6月末に自己都合で退社していた。だまし取った現金はギャンブルや借金の返済に充てたと説明しているという。 張容疑者の後任の担当者とやり取りしているなかで女性が被害に気づき、戸塚署に相談した。警視庁は、この女性からほかにも数千万円をだまし取ったとみて調べている。(三井新)

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