「ウサギの島」で知られる広島県竹原市の大久野島でウサギを蹴った疑いで逮捕された会社員の男（25）＝大津市＝が、別の4匹も蹴ったり口にはさみを入れたりして殺傷したとして、県警は10日、動物愛護法違反の疑いで再逮捕し、発表した。「虐待したくなる気持ちがあった」と容疑を認めているという。 竹原署によると、男は1月9日と同21日、島内のウサギ計2匹を足で蹴るなどして死なせた疑いがある。また同21日午後には、別の2匹の口にはさみを入れて回転させて傷つけた疑いも持たれている。 男のスマートフォンに4匹の動画や画像が残されていたという。 男は同21日夕方、島内でウサギ1匹を蹴ったとして動物愛護法違反の疑いで現行犯逮捕され、近くで1匹の死骸が見つかっていた。 中国四国地方環境事務所によると、島内では1月22日までの約2カ月間で99匹のウサギの死骸が確認された。足が骨折していたり、顔から出血したりしていた個体もあったという。 署によると、男は「昨年10月から何回か島を訪れて、ウサギを蹴るなどした」「かわいいと思う反面、反応が気になってやった」などと供述しているという。（根本快、遠藤花）