山口県の沖合でナマコなど約115キロを密漁した疑いで、愛媛県松山市の漁船の船長の男5人のグループが逮捕・送検されたと10日に発表されました。船長の男は2020年の密漁事件でも摘発されています。 漁業法違反などの疑いで逮捕・送検されたのは、松山市三津に住む漁業で漁船「建丸」の船長・中島建二容疑者(59)ら5人の男です。 松山海上保安部の調べによりますと、中島容疑者ら5人は漁船「建丸」に乗って去年12月8日夜から翌日未明にかけ、山口県下松市の沖合で県知事の許可を受けず、潜水器具を使ってナマコや貝など密漁した疑いがもたれています。密漁した量は約115キロとしています。 中島容疑者は2020年も山口県での密漁事件で逮捕されていて、海上保安部は「再び潜水器具を使った密漁をやっている」との情報を受けて捜査。犯行の様子をカメラで捉えるなどして容疑を固め、5人を1月下旬に逮捕・送検しました。5人はおおむね容疑を認めています。 海上保安部は動機や密漁したナマコの販売ルートの特定など、事件の全容の解明を進めています。