「実名報道された犯罪者の苦しみを想像して快楽を見出す人たち」デジタルタトゥー問題で最高裁裁判官が指摘した事実…「負の烙印」を消すことできるのか

闇バイトに従事し検挙された者の内訳をみると、働き盛りで未来ある若者が多いことに危機感を抱く。 昨今の闇バイトは、特殊詐欺に止まらず、高齢者宅を訪問してカードをすり替える「詐欺盗」や「悪質リフォーム詐欺」、「強盗」など、様々な犯罪に及んでいる。 ■闇バイトの検挙者は青少年が6割以上、検挙者は毎年2000人超 令和5年の「闇バイト」の実行役として逮捕された者は、青少年の検挙率が全体の62.6%を占めている。 彼らの中には主体的に特殊詐欺や強盗などの強行犯罪を選択したわけではなく、闇バイトの指示役等反社会的勢力に脅されて、本人の意思に反して実行行為に至ったケース、知的障がいを持った者、正規の求人サイトの応募が闇バイトであった例も82名確認されている(令和6年『警察白書』)。ちなみに、2015年から2024年まで、闇バイトで検挙された者は毎年2000人を超えている。 仮装身分捜査の試行が進められるなか、闇バイトのリクルーターも慎重になり、これまでのように「高給」「即金」などという目立つキーワードでの募集は少なくなった。今後は、カムフラージュして、より巧妙に一般の求人に紛れてくる可能性が高い。

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