2009年、熊谷市で当時小学4年生の男の子がひき逃げされ死亡した事件は時効まで5年を切っています。 男の子の母親による講演会が10日、埼玉県警察学校で開かれ「事件を迷宮入りさせず犯人逮捕へとつなげてほしい」と訴えました。 2009年9月、当時小学4年生だった小関孝徳くんが熊谷市本石の市道で、書道教室から自転車で帰宅途中に車にひき逃げされ、死亡した事件は、いまだ犯人の逮捕に至っていません。 時効成立まで4年7か月と迫る中、孝徳くんの母親の小関代里子さんは10日およそ190人の警察官を前に講演しました。 代里子さんは捜査の過程で、証拠品である孝徳くんの腕時計を紛失した警察のずさんな管理体制に不信感を抱いたとしたうえで「事件は迷宮入りが迫っています。どうかひき逃げ犯を捕まえてください」と訴えました。 さらに、孝徳くんの命を奪った犯人に対し代里子さんは「犯人にも大切な家族がいるはずです。真実を話し、家族に付き添ってもらって自首してください」と訴えかけました。