俳優の佐野史郎が、12日放送のテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 season23』(毎週水曜 後9:00 ※2クール)第15話「キャスリング」で18年ぶりに同作に出演することが決定した。 『season23』は、杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が復活して3シーズン目。“初代相棒”時代を加えると、通算10シーズン目となる。“原点”を超え、大きな“節目”を迎えた右京×薫コンビが、さらなる高みを目指して新シーズンを駆け抜ける。 佐野が『相棒』に出演するのは、『season5』第9話『殺人ワインセラー』(2006年12月6日放送)で怪しげなワイン評論家を演じて以来。今回、佐野が演じるのは、疑惑の被害者遺族・奥田剛。物語は、とある山奥にたたずむ山荘に迷い込んだ右京が、奥田とチェスをさす場面からスタートする。 山荘で孤独に暮らす奥田には、15年前の年末の夜、妻と娘が自宅で何者かに刺殺されたという痛ましい過去があった。事件の夜、たまたま外出していた奥田はひとりだけ難を逃れたのだが、アリバイがなかったことから、遺族であるにもかかわらず、当初は警察の取り調べを受けた。その後、犯人の遺留品とDNAが一致しなかったこともあり、当時の捜査本部は奥田を容疑者から除外していたが、いまだ容疑者逮捕には至っていなかった。 道に迷ったといいながら山荘を訪れた右京だが、どうやら目的は奥田に会うことだったようで、奥田とチェスで対戦しながら取り調べを進め、じりじりと奥田の矛盾点を突いて15年前の事件の深部に踏み込もうとする。 しかし、長年ひとりで山荘に引きこもり、チェスボードと向き合ってきたという奥田は、右京がどんな手で迫ろうとも揺らぐことがないばかりか、取り調べでも巧みに右京を手玉に取る。右京からひそかに要請を受けた薫が“裏”を取るため現場に赴いて捜査を進めると、そこには奥田の罠がはりめぐらされており、薫は絶体絶命の危機に。 15年前、妻子を殺害したのは奥田なのか。やがてゲームが佳境にさしかかったとき、思いもよらぬ真実が浮かび上がる。