ワシントン(CNN) ジョン・F・ケネディ元米大統領暗殺に関連する文書の公開を指示する大統領令を受け、米連邦捜査局(FBI)が捜索を行ったところ、約2400件の新たな記録を発見した。 FBIは10日の声明で、捜索の結果、これまでケネディ氏暗殺事件に関連していると認識されていなかった約2400件のデジタル化された記録が見つかったと述べた。先月23日に出されたこの大統領令は、ケネディ氏とマーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺に関連する文書のさらなる公開を指示していた。 この発見については、米ニュースサイト「アクシオス」が最初に報じた。FBIの声明では、発見された記録の内容に関する情報は提供されていない。 第1次トランプ政権下で、米国政府は、文書の公開を義務付ける1992年の法律に従い、ケネディ氏暗殺に関連する2800件以上の記録を公開した。一方で、約300件については、米国の国家安全保障、法執行機関、外交関係への懸念から機密扱いとなった。2018年には別の文書も公開されている。 バイデン前政権は23年、国立公文書館が機密扱いのケネディ氏暗殺文書の確認を終え、記録の99%が一般公開されたと発表した。 トランプ氏は24年の選挙活動中に、数々の陰謀説の対象となっているケネディ氏暗殺に関連するすべての文書を明らかにすると誓っていた。 ケネディ氏は1963年11月22日、テキサス州ダラスの市内でオープンカーに乗っているときに射殺された。暗殺容疑で逮捕・起訴されたリー・ハーベイ・オズワルド容疑者は、裁判が行われる前に殺害された。