特殊詐欺疑いで組幹部逮捕、指示・回収役か 警視庁が六本木の稲川会本部を捜索

親族を装って高齢者方に電話をかけ、現金などをだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は詐欺と窃盗の疑いで、指定暴力団稲川会系組幹部の佐藤弘樹容疑者(39)=横浜市中区=を逮捕した。暴対課は13日、東京都港区六本木にある稲川会の本部事務所を家宅捜索した。 逮捕容疑は、何者かと共謀し令和6年4月、親族を装って東京都大田区の80代女性方に電話をかけ、「お金が必要になった」などと噓を言い、現金20万円とキャッシュカードをだまし取り、ATMで現金計約110万円を引き出して盗み取ったとしている。 暴対課によると、佐藤容疑者は犯行グループの中で、現金の回収や、受け子らを勧誘する「指示・回収役」だったとみられる。昨年4月に逮捕した、現金の引き出し役の男の供述などから佐藤容疑者の関与が浮上。ほかにも同様の被害があるとみて調べる。

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