鹿児島県警本部捜査第二課長だった男性警視が先週、不同意性交の疑いで書類送検されました。県警の止まらない不祥事に、街では怒りの声も聞かれます。 県警本部捜査第二課長だった安部裕行警視は去年11月、県内で知人女性に性的暴行をした疑いです。県警は安部警視を更迭し、警務部付けとしました。 女性からの申告で発覚したということで、2人の話には食い違いがあるということです。県警は認否を明らかにしていません。 県警では今年度、不祥事が相次ぎ現職の警察官3人が逮捕・起訴され、有罪判決を受けたほか、警察情報を漏らしたとして前の生活安全部長が逮捕・起訴されています。 安部警視は2018年に警察庁に入庁した国家公務員=いわゆるキャリア警察官で、県警の不祥事について検証する県議会にも出席し答弁していました。 (30代歯科医師)「僕らの安全を守ってくれるところなのに、不祥事が起きてしまう。そういった仕事に就くならば、なおさら起こしてほしくない」 (70代)「またかという感じ。(市民を)守る方が悪いことをすると一般市民は信用しなくなる」 (20代サービス業)「残念なイメージになる。地域の安心安全を守る人たちであってほしい」 (80代)「(キャリア警察官は)田舎だと思ってばかにしているのかな。非常に頼りになる意識あったが、今はだめ。(何とも)言いようがない」 (20代接客業)「最近(性犯罪の)ニュースを目にするので、女性の気持ちももう少し考えてほしいと思う」 女性が、安部警視から被害を受けたと訴えている去年11月は、16歳未満の少女と性交したとして警務課の30代の巡査部長が懲戒免職処分をうけた時期でした。 (岩瀬聡本部長)「性的な犯罪に該当するような事案が複数件起きていることは、重く受け止めなければいけない」 岩瀬本部長はMBCの取材に対し「幹部職員が捜査対象となり、信頼を損なってしまい申し訳なく思っている。慎重に捜査を尽くしていく」とコメントしています。