収賄容疑で逮捕された元県議(58) 商取引”装い妻の会社に2800万円振り込ませたか 贈賄側と「販売促進」名目の”契約書 【福岡県のケア・トランポリン補助金事業】

福岡県のケア・トランポリン事業をめぐり、元県議が収賄容疑で逮捕された事件。 贈賄側の業者は、元県議の妻の会社と「販売促進」名目で契約書を結び、現金2800万円を振り込んでいたことが分かりました。 警察は、元県議が、実態のない商取引を装い賄賂を受け取ったとみて捜査しています。 ■健康器具”ケアトランポリン”をめぐる贈収賄事件 収賄の疑いで逮捕された元福岡県議会議員の片岡誠二容疑者(58)は、県のケア・トランポリン事業に補助金がつくことを盛り込んだ予算が成立するよう便宜を図った見返りに、健康器具を販売する「サンライフ」代表の鬼木義美容疑者(66)から現金2800万円を受け取った疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと、贈賄側の会社は、片岡容疑者の妻が代表を務める会社と「健康器具の販売促進」名目で契約を結び、現金2800万円を振り込んでいたことがわかりました。 警察は、この契約書を押収していて、元県議が、実態がないにも関わらず企業間の商取引とみせかけて賄賂を受け取ったとみています。 また、2800万円以外にも元県議側に現金が渡っているとみて捜査を進めています。 ■補助金は3億8500万円あまり 福岡県は「運動習慣の定着」の取り組みとして2019年度から2023年度にかけて市町村が開催するケア・トランポリン教室の開催経費を全額補助してきました。 その金額は合わせて3億8500万円あまりにのぼります。

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