市職員容疑認める 宮城県白石市の官製談合 逮捕業者、複数工事受注

白石市発注の貯水施設の屋上の防水改修工事の入札をめぐり、市職員が業者に情報を漏らしたとして逮捕された官製談合事件で、市職員が容疑を認めていることが、捜査関係者への取材で分かった。担当する他の複数工事で、同じ業者が受注していたことも判明。県警は、両者がつながりを深めていた可能性があるとみて調べている。 県警が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕したのは、市上下水道事業所工務係長の平間大地容疑者(36)。2023年9月11~21日ごろに「草刈工務店」の社長、草刈俊彦容疑者(63)=公契約関係競売等妨害容疑で逮捕=に工事の予定価格と指名業者名を漏らし、工事を落札させた疑いがある。県警は19日夜、市役所庁舎と市上下水道事業所を家宅捜索。捜査員が複数の段ボールに入った関連資料を押収した。 市が公開している23~24年度の入札結果によると、草刈工務店が参加した市発注の指名競争入札17件のうち、12件を落札していた。平間容疑者が草刈容疑者に予定価格を漏らしたとされる工事では、草刈工務店を含む4社が入札に参加し、同社が343万4500円で落札。予定価格は402万1千円で、落札率は85・4%だった。

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