広島市内で知人男性を殺害し遺体をバラバラにして捨てたとされる男の初公判が開かれ、男は殺人と死体損壊について否認しました。 ■被告の男 「自分は植木さんを殺していませんし、解体していません。植木さんの死体を2度にわたって捨てたことは認めます」 検察側が起訴状を読み上げたあと、被告の男ははっきりとした口調でこう述べました。 事件が発覚したのは2023年4月。広島市佐伯区の海岸で両腕がない上半身の遺体が発見されました。 警察のDNA鑑定などの結果、遺体は植木秀俊さん(当時70)と判明。2023年10月、渡部大地被告が逮捕されました。 起訴状によると、植木さんの顔面をコンクリートブロックで殴打し殺害。遺体を切断し、海に捨てるなどした疑いです。 植木さんと渡部被告は、知人関係でした。 2月21日の初公判で、検察は「被告は植木さんに、親族について罵倒され激高し、殺害。警察の取り調べでも一度全ての犯行を認める供述をしている」と指摘。 一方、弁護側は死体を遺棄したことを認めた一方で「見知らぬ男が殺害し死体を切断。遺棄するよう指示された」と起訴内容の一部を否認しました。裁判は裁判員裁判で行われ、3月13日に判決の予定です。 【2025年2月21日放送】