NTTと警察官と検察官をかたるウソの電話で、福岡市の75歳の男性が、およそ3600万円相当の金(きん)2.4キロと現金498万円をだまし取られました。 警察によりますと、ことし1月7日、福岡市早良区に住む75歳の男性の家の電話に、NTTを名乗る男から「2時間以内に電話回線を停止する」とウソの電話がありました。 その後、「警視庁の警察官」をかたる人物に電話をかわり「あなた名義の携帯電話が不正に使用されている」「詐欺事件の犯人を逮捕し捜査していたら、あなた名義の口座が見つかった」「あなたはマネーロンダリングの容疑がある」と言われたということです。 さらに「検察官」をかたる人物にかわり「優先調査をするには、あなたの資産の流れを調べる必要がある」などと言われLINEに誘導されました。 男性は指示に従って、金(きん)2.4キロを3594万円余りで購入しました。1月20日、この金と現金100万円を袋に入れて自宅の玄関先に置くように指示され、だまし取られました。この日は「金融庁の職員が取りに来るので電話をつなげたままにしてください」と言われ、家の電話で応対している間に、玄関先から金(きん)と現金がなくなっていたということです。 さらに2月4日と5日、2回にわたり現金あわせて398万円を指定された口座に送金し、だまし取られました。 「定時連絡」として毎日かかっていた電話が途絶えたため、被害に気づきました。 警察は「電話でお金の話はすべて詐欺」として注意を呼びかけています。