2月24日、『国民が選ぶ!志村けんの爆笑ベストコント 30』(フジテレビ系)が放送された。 この番組は『ドリフ大爆笑』、『志村けんのだいじょうぶだぁ』、『志村けんの バカ殿様』に登場した志村けんさん(享年70)の1万作品以上のコントのなかから、志村さんにフィーチャーしたコント30作品を厳選。その30作品を視聴者投票によってランキング形式で紹介するというものだ。 「この番組は、志村けんさんのコントの足跡をたどり志村さんの歴史の集大成を視聴者の皆様と振り返るという趣旨で制作しており、当時の映像をそのまま使用しております」との注意書きとともに、かつてのコントをほぼそのまま放送した今回の企画。 コント「じいさんばあさん」では、男性器の名称を志村さんが口にしたり、「変なおじさん」では志村さん演じる“変なおじさん”が、チアガールが使ったストローで飲み物を飲んだり、ホルンの風圧でチアガールのスカートをめくったりするなどのシーンがそのまま放送された。 さらに、コントの映像には覚せい剤取締法違反による逮捕・服役を経て、現在はYouTuberなどとして活動する田代まさし氏(68)の姿も。 例えば「どっちにつくんだ?」というコントで田代氏は、桑野信義(67)と敵対する親分役を演じることに。「雨乞いの祈祷師」では志村さん演じる祈祷師の助手役を演じ、二人で奇声を上げていた。また番組の中で1位と2位のコントは『ひとみばあさん』と『バカ殿様』で、その両者で田代氏はコントの準主役として活躍し、志村さんと長い掛け合いをしていた。 事件の影響からこれまで過去VTRなどでテレビ出演する際にはぼかしをかけられてきた田代氏。そのため、今回の登場に対し、Xでは視聴者から《田代まさし放送して良いんだ》《うわ。志村けんのコント映像に田代まさしが》と驚く声が上がっていた。 「SNS上では田代さんの出演や過去のコントをそのまま放送できたのは、フジテレビのスポンサー離れによるものではないかとの指摘もあがっていました。ただ、番組の投票自体は、騒動前の今年1月1日から実施していたのと、田代さんの地上波復帰は昨年末の『超しらべてみたら』(フジテレビ系)でのことなので、騒動と今回の番組作りは直接的な影響はないと思われます」(テレビ局関係者) 志村さんの笑いは、今も変わらず愛されているようだ。