宮城県白石市が発注した配水施設の工事をめぐる談合事件を受けて、市は25日、入札制度や組織の問題を検証する対策委員会を設置することを決めました。 この事件は、おととし9月に白石市が発注した配水施設の防水工事をめぐり、市の上下水道事業所の係長、平間大地容疑者(36)が草刈工務店の社長、草刈俊彦容疑者(63)に入札に関する情報を漏らして不正に落札させ、公正な入札を妨害した疑いで逮捕されたものです。 今回の事件を受けて25日に開かれた市の部長以上による幹部会議で、再発防止策を検討する対策委員会を設置することが決まりました。今後、委員会のメンバーやスケジュールを決め、入札制度や組織態勢の問題点などを検証していくことにしています。 警察によりますと、平間容疑者は草刈容疑者に市長と事業所の所長しか知りえない工事の「予定価格」を伝えていたとみられていて、警察が詳しい経緯を調べています。