滋賀県の琵琶湖岸で17年前、職業不詳の川本秀行さん(当時39)=同県野洲市=の切断された頭部や手足が見つかった事件で、県警は27日、別の男性を殺害した罪などで服役中だった杠(ゆずりは)共芳容疑者(74)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。 県警によると、川本さんの遺体は2008年5~6月に同県内の近江八幡市や草津市など6カ所の湖岸などで見つかり、18年に身元が特定された。県警は川本さんのポスターを作製するなどして情報提供を呼びかけていた。 杠容疑者は18年、草津市の農業用排水路で切断された遺体が見つかった事件で、知人男性(当時69)を殺害して遺棄したなどとして死体損壊や殺人などの容疑で逮捕・起訴された。19年に一審・大津地裁で懲役25年を言い渡した。判決は21年に最高裁で確定した。(鈴木洋和)