「前金の返金は半分諦めている」と式が中止の夫婦 結婚式場運営会社「アルカディア」が破産申請…25日に突然事業停止を発表 コロナ不正受給で前社長らが今月逮捕

大きなガラス窓を使った開放感のあるチャペルに複数の披露宴会場がある福岡県の結婚式場。 こうした式場を複数運営する会社が25日、突如として破産申請を発表し、関係者から戸惑いの声が上がっています。 破産申請の準備に入ったのは、福岡・久留米市にある結婚式場運営会社「アルカディア」。 25日、会社のホームページ上で突然、事業の停止を発表し、「本日以降の挙式・披露宴・宴会が全て実施できなくなりました。誠に申し訳ございません」と謝罪しました。 一方的な知らせに戸惑いを隠せないのが、2025年5月に系列の式場の1つで結婚式を予定していた山田さん夫婦です。 山田さん夫婦(仮名): せっかく準備してきたけど、できないショックというか、びっくりしすぎてあんまり現実味がないという感じです。 これまでチャペルでの前撮りを済ませるなど順調に準備を進めてきた中で、いきなり式が中止となってしまいました。 山田さん夫婦(仮名): もうちょっと早い段階でというか、急に破産してできませんじゃなくて、営業自体をどこかの会社に任せるとかはしてほしかった。 担当従業員から26日に届いたというメッセージからは、会社内でも突然の発表だったことがうかがえます。 担当従業員から届いたメッセージ: 私たち従業員も昨日突然言い渡された兼ね合いで、皆様への個々の対応ができかねる状況にあります。 約450万円をかけて式を挙げる予定だった2人は、前金として約50万円を支払い済みだといいます。 山田さん夫婦(仮名): どこに連絡していいかも正直わからない。もう(返金は)半分諦めています。(Q.新しい式場のめどは)全然ついてないです。 この運営会社を巡っては、新型コロナ対策の雇用調整助成金を不正に受け取った疑いで、前の社長らが2月に逮捕されたばかり。 また、会社に支給されていた合わせて10億円余りの返還と違約金約2億円の支払いが命じられていました。

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