会社が所有する電気資材を勝手に売却して代金約730万円を着服したとして、30代の男が逮捕されました。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、熊本県合志市豊岡に住む会社役員の男(38)です。 男は2023年6月19日ごろ、熊本市内の工事事務所で、「屑線」と呼ばれる電線の切れ端など約9.6トン分を会社に無断で売却し、約730万円の代金を着服した疑いが持たれています。 警察によりますと、男は当時、福岡市に本社がある設備工事会社の社員で、工事事務所の所長として屑線などを管理していました。 会社は本来、指定した業者に屑線を売却することにしていましたが、男は会社が指定する場所とは異なる場所で保管したうえ、会社に無断で別の業者に売却していたということです。会社は2024年4月に警察に相談して同年9月に被害届を出していました。 一方、男は2024年5月ごろから別の会社で役員を務めていました。 男は警察の調べに対し、「お金は飲食代や投資目的で購入したマンションのローンに充てた」と容疑を認めているということです。