キャスターのみのもんた(本名・御法川法男)さんが1日未明に死去したことが分かった。みのさんが代表取締役会長を務めている株式会社ニッコクが同日午後、公式サイトで発表。みのさんは80歳だった。 下記、発表全文。 「弊社 代表取締役会長御法川法男逝去のお知らせ(訃報) 長年にわたって弊社経営に携ってまいりました、代表取締役会長御法川法男が、令和7年3月1日未明に永眠いたしました(享年82歳)。ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに、生前中に賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。今後とも故人の遺志を継ぎ社業の発展に専心努力いたす所存でございますので、何卒格別のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。通夜及び告別式につきましては、故人の遺志により、親族のみ家族葬にて執り行います。誠に勝手ながらご香典、ご供花、ご供物の儀は固く辞退申し上げます。お別れの会なども行う予定はございません」 東京都生まれのみのさんは、立教大を卒業後、1967年に文化放送入社。2年目で深夜ラジオ『セイ!ヤング』の初代パーソナリティーに起用。同番組を10年務めた後、79年に退社した。 退社後は家業である水道メーター会社のニッコクで営業マンを務めたが、営業のない週末にはフジテレビ系『プロ野球ニュース』で「珍プレー好プレー」のナレーションを務めるようになり、注目を集めた。これをきっかけにフリーアナとしての活動を本格化し、89年には日本テレビ情報番組『午後は○○おもいッきりテレビ』の司会を担当した。 90年代以降はフル稼働。TBS系『どうぶつ奇想天外』、『学校へ行こう!』、フジテレビ系『クイズ$ミリオネア』などに出演。レギュラー番組の全曜日制覇、民放制覇が話題になった。05年にはNHK『紅白歌合戦』の司会も担当した。 02年には、TBS系『サタデーずばッと』で報道番組に進出。05年には、同局で月~金曜の『朝ズバッ!』も始まり、朝も昼も帯番組を担当。その他、7本のレギュラー司会番組をこなしていた。そして、06年11月には「1週間で最も長く生放送に出演する司会者」(21時間42分)としてギネス世界記録に認定された。 だが、13年9月、日本テレビに勤務していた次男が窃盗容疑で逮捕(不起訴処分)され、日本テレビ系『秘密のケンミンSHOW』、文化放送『みのもんたのウィークエンドをつかまえろ』以外の番組が降板となった。そして、『ウィークエンド』は14年に終了、『ケンミンSHOW』は20年に勇退し、レギュラー番組が消滅した。以降、メディア露出の機会がごくわずかになっていた。