犯罪収益などの資金洗浄をしていたとされるグループが摘発された事件で、大阪府警は3日、公開手配していた男2人を逮捕しました。 組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの疑いで逮捕されたのは、伊藤真也容疑者(37)と川崎博之容疑者(38)です。 2人は他のグループメンバーらとも共謀のうえ、2021年11月から翌年5月にかけて、ペーパーカンパニーを設立して金融機関から法人口座をだまし取ったうえ、投資詐欺などで得た犯罪収益を含む約559万円を、複数の法人口座に送金し隠した疑いが持たれています。 警察の調べに、伊藤容疑者は黙秘し、川崎容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。警察によりますと、伊藤容疑者は資金洗浄を繰り返していたとされる「リバトングループ」の主要なメンバーとみられ、法人の設立などをしていたということです。 2人は去年8月に公開手配され、それぞれ8月と9月にフィリピンの入管当局で身柄を拘束されていました。 大阪府警は今回、フィリピンから帰国した2人を逮捕したということです。事件をめぐってはこれまでに17人が逮捕されていて、今回の2人で19人になります。