佐々町が発注する公共工事をめぐる官製談合事件で9日、古庄剛町長が長崎地検に送検されました。 町は10日に議会や職員に事件の概要を説明しました。 古庄町長の送検から一夜明け、役場に出勤する人からは驚きの声が聞かれました。 職員 「びっくりした」 「びっくり」 「(説明は?)はじめて(事件後)出社する。分からない」 警察によりますと、古庄容疑者は2024年7月、給水管改修工事の指名競争入札をめぐり、会社員の山口情二容疑者(62)に最低制限価格に近い金額を教えたということです。 そして山口容疑者は建設会社代表の木田栄三 容疑者(53)に情報を漏らして落札させたとして、古庄容疑者は官製談合防止法違反の疑いで、3人は競争入札妨害の疑いで送検されました。 県警は3人に金銭のやり取りがなかったかなど、贈収賄の可能性も視野に捜査しています。 中村義治 副町長 「大変申し訳ございません」 町議会は、10日午前10時に全員協議会を開き、事件の概要を説明しました。 淡田邦夫 議長 「町長は行政経験が50数年ある。全てが分かった人間だから、まさかと」 また、佐々町の中村義治副町長は、10日に職員に向けて文書を送り、「事件を未然に防止できなかったことを深くお詫びする」「厳粛に受け止め、町民の皆さまからの信頼回復に努めていかなければならないと思う」とコメントしています。 町は、町民に向けての文書も用意していてホームページで公開しています。