SNSで知り合った女子高校生を誘拐したとして、千葉県警は14日、同県野田市山崎の県立高校教諭、芳賀亜夢歩容疑者(25)を未成年者誘拐の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 野田署によると、芳賀容疑者は12日午後5時40~50分ごろ、北海道内に住む女子高校生(17)に、SNSのメッセージ機能で「もし来られるならおいで」「あとは、なんなら迎えに行けるからね」などと送信。東京都内まで誘い出し、自身の車で同市内の自宅に連れてきて滞在させるなどした疑いがある。 同日、高校生の両親が道警に行方不明届を提出。道警から連絡を受けた県警が県内で高校生を保護し、いったん神奈川県内の親戚に引き渡したが再び行方不明になった。それを知った両親が、高校生が持っていた機器のGPS機能で居場所を特定して13日午後に道警を通じて野田署に連絡し、同署員が容疑者宅で再び保護したという。 容疑者が勤務する県立高校の校長は、容疑者の勤務態度は真面目で問題を起こしたことはなかったとした上で「職員が逮捕されたことを大変重く受け止めている。今後信頼回復に努めていく」とコメントした。県教育委員会は「事実関係を確認し、事実であれば厳正に対処する」とした。(原口晋也、熊谷姿慧)