苦しみ訴える被害者「このトラウマは消えない」 暴行され現金など奪われる 福島・郡山市で起きた強盗事件

2025年2月26日に福島県郡山市富久山町にあるアパートで、帰宅した20代の女性に刃物を突きつけて「騒ぐと殺すぞ」などと脅し、手首を縛って性的な暴行を加えた上、現金8500円とキャッシュカード3枚を奪われたとされる強盗事件。被害者の女性が福島テレビの取材に応じ、辛い胸の内を明かしてくれた。 ■「一番は恐怖」被害女性が語る 「ずっと苦しいというか、なんというかトラウマ…。上手く言葉が出てこない」 こう話すのは、強盗事件の被害に遭った20代の女性だ。事件は2月26日に福島県郡山市富久山町のアパートで起きた。女性が帰宅をしたところ、部屋の中に男がいたという。 「(男に後ろから)声をかけられて、包丁と片手に布製の粘着テープを持っていて、私に対して包丁を向けて『騒いだら殺す』と。一番はやっぱり恐怖で、もう私はここで人生が終わってしまうんだという恐怖がその(当時の)一番の思いですね」 ■口座から現金引き出される 女性は男に粘着テープで目隠しや結束バンドで手首などを縛られた上、性的な暴行を受け、財布から現金約8500円とキャッシュカード3枚を奪われた。 「去り際に『キャッシュカードの番号が間違っていたら殺す』というように言われました」 捜査関係者によると、奪われたキャッシュカードは使われ、口座からは現金が引き出されていた。 ■「トラウマは絶対に消えない」 「お会いしたことはない。顔の具体的な特徴は分からなかったですけど、正直、身に覚えがないですね。事件があってから、しばらくは眠られなかったりとか、過呼吸を起こしてしまったりとか、パニックを起こしてしまったり。今後、多分一生残るもの。このトラウマは絶対に消えるものではない。(取材にに応えたのは)自分の素直な気持ちだったりとか、自分は今こんなに苦しんでいるんだってことを分かって欲しかった」 強盗と不同意性交等などの疑いで逮捕されたのは、福島県いわき市の会社員・川元裕也容疑者(35)。調べに対し「私はやっていない」などと容疑を否認している。 警察では川元容疑者が結束バンドを準備するなど犯行に計画性があることから、事件前の行動などを詳しく調べ、容疑の裏付けを進めることにしている。

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