【特殊詐欺】受け子が被害者に「警察に通報したほうがいい」逮捕のきっかけに…警察「意図が分からない」

警察も首をかしげる展開を見せました。 特殊詐欺グループの「受け子」と見られるマレーシア国籍の男が、詐欺の疑いで逮捕された事件。犯行が発覚したきっかけは、詐欺グループの1人が、被害者に警察へ通報するよう促したことでした。 詐欺の疑いで18日に出雲警察署に逮捕されたマレーシア国籍の男。特殊詐欺事件の「受け子」とみられています。 警察によると、事件の概要は次のとおりです。 3月に出雲市に住む80代の女性のもとに警察官を名乗る男から「口座が暴力団に使われているため、お金を調べる必要がある」などと、複数回電話がありました。 その後、検事を名乗る男から「捜査員がお金を取りに行くので、紙袋に入れて家の外に置いてくれ」と電話があり、女性が指示に従ったところ、容疑者の男が現金500万円が入った紙袋を持ち去ったということです。 犯行発覚のきっかけは意外な形でした。 持ち去られたのを確認した女性が、紙袋を置くよう指示した男に電話をしたところ…。男は女性に「紙袋を持って行ったのは捜査員ではないので、警察に通報した方がいい」と告げたということです。 通報を受けた警察は、防犯カメラなどから容疑者の男を特定し、逮捕しました。 ただなぜ犯行グループの1人が、被害女性に通報を促したのか…警察も「意図がまったくわからない」と首を傾げる展開に。 男は「お金が入った袋を受け取っただけ」と容疑を否認しています。 警察は男からさらに話を聞くなどして、特殊詐欺事件の全容解明に向け捜査を進めています。

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