楽天モバイルの回線不正契約 容疑で新たに少年ら逮捕 追加の本人確認不要で「楽天狙った」

通信事業者の楽天モバイルのシステムに不正にログインし、他人名義で通信回線を契約したとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、住所不定、無職の少年(17)を逮捕し、横浜市の男子高校生(17)を書類送検した。いずれも容疑を認めている。 同課によると、少年らは秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」でIDとパスワードを購入し、回線を不正契約。「100回線契約して1回線80ドルで販売し、暗号資産(仮想通貨)で報酬を受け取った」などと話している。少年らはインターネット上で誹謗(ひぼう)中傷やサイバー攻撃を行うグループのメンバーで、活動資金を得るためだったという。一つのIDで15回線まで契約でき、追加の本人確認が不要な楽天モバイルを狙ったと話している。 楽天モバイルを巡っては2月、同様の手口で回線の不正契約を繰り返したとして、同課が別の中高生3人を逮捕。少年らはこの中高生から不正契約に使うツールの提供を受けたとみられる。 少年らの逮捕、書類送検容疑は昨年4月、6人分のIDとパスワードでシステムに不正アクセスし、4回線を契約したとしている。

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