無許可で高額な工事契約を結んだとして、悪質リフォームグループのトップらが逮捕された事件で、警視庁暴力団対策課は1日までに、建設業法違反容疑で、SNSで「スーパーサラリーマン」を名乗っていた清水謙行容疑者(49)ら4人を再逮捕し、新たにナンバー2の西村聖也容疑者(31)ら3人を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、清水容疑者は2023年9~11月、東京都や千葉県などに住む60~80代の男女4人に対し、国土交通相や都道府県知事の許可を得ず、いずれも500万円以上の高額な工事契約を結んだ疑いが持たれている。 清水容疑者は自らをトップとする「清水会」と称するグループを立ち上げ、複数の悪質リフォーム会社を運営。インスタグラムで「スーパーサラリーマン清水」と名乗って派手な生活ぶりをアピールし、最大で約150人のメンバーを集め、一軒家に飛び込み営業をさせていた。 西村容疑者は、同会ナンバー2の「専務」として清水容疑者を補佐していたとみられる。同会は24年2月までの5年間で約100億円を売り上げ、うち4分の1程度が清水容疑者や西村容疑者ら経営陣の報酬などに充てられていたという。 これまでにリフォーム代金の詐取未遂容疑などで逮捕された同会のメンバーは少なくとも十数人に上る。同課は、グループが組織的にリフォーム詐欺を繰り返していた疑いもあるとみて、全容解明を進める。