静岡県島田市の病院で看護師を蹴るなどしてけがを負わせたとして、静岡県警掛川署に傷害の疑いで現行犯逮捕された俳優・広末涼子容疑者(44)が出演を予定していた朗読劇「星の王子さま 朗読と音楽が奏でる心の旅」が、公演中止となったことが発表された。共演予定だった音楽プロデューサー・山下俊輔氏がSNSを通じて思いを記した。 同朗読劇は5月2日に東京公演、5月6日に広末容疑者の出身地である高知県での公演が予定されていた。朗読会を主催する東京労音は、報道を受け「関係各所との協議のうえ、【開催中止】を決定いたしました」と報告した。 同公演を企画し、広末容疑者と共演を予定していた山下氏は「楽しみにして下さっていた皆様、日頃から応援して下さっている皆様、大変申し訳ございません。広末涼子事務所から公式に自粛報道があり今回の2公演ともに中止となりました」と報告し「チケット返金など迅速に対応していきますので、何卒よろしくお願い致します。本当に申し訳ございません」と謝罪した。 山下氏は、朗読劇について「私にとって広末涼子さんは地元高知の先輩であり大尊敬する女性です。生きる強さ、母親としての柔らかさ、俳優としてのプロフェッショナル、今の広末涼子さんの本質を体感頂ける朗読公演になると思っています」と思いを語っており「音楽は本公演のために全て書き下ろし、アコースティックバンド編成で演奏。オンリーワンのコンテンツを制作致します」と意気込んでいた。 逮捕容疑は8日深夜、島田市の病院で看護師の女性を蹴ったり腕を引っかいたりするなど暴行し、けがを負わせた疑い。看護師は軽傷とみられる。 広末の個人事務所「R.H」は「4月8日静岡県内にて本人が運転する車による交通事故を起こし、搬送先の病院において一時的にパニック状態に陥った結果、医療関係者の方に怪我を負わせてしまいました」と状況を説明し、「被害に遭われた方をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。当面の間すべての芸能活動を自粛するという。 朗読会を主催する東京労音は8日、スポニチアネックスの取材に対して、朗読会の開催について「現在協議中です。近日中に発表します」と答えていた。