俳優の広末涼子容疑者(44)が8日に傷害容疑で現行犯逮捕された際、当初は「自称」として報道され、ネットでは「なんで自称がつくのか」と話題を呼んでいる。逮捕された容疑者に「自称」がつくのはなぜなのか。 事件の報道は警察発表を基にすることが多い。警察は逮捕した容疑者の名前や住所、職業などを発表するが、現行犯などで逮捕からあまり時間がたっていない場合、これらに「自称」をつけて広報することがある。 警察は人違いや詐称を防ぐため、通常は身分証明書の確認や、家族・勤務先への照会をしてから発表する。 しかし、身分証明書を持っていなかったり、深夜や休日で関係者に連絡がつかなかったりする場合も多い。そういう場合には、あくまで本人が言っている内容を「自称」として発表するのだ。 静岡県警は今回、8日早朝に出した第一報では、「自称 女優」「自称 広末涼子」として発表。その後、午前11時には「人定が判明した」として、自称をつけずに広報した。 広末容疑者は新東名高速道路で乗用車を運転中に追突事故を起こし、静岡県島田市の病院に運ばれた。逮捕されたのは8日未明で、県警によると当時は運転免許証を所持していなかった。その後、関係者に確認して本人と断定したので、改めて発表したという。【山越峰一郎】