【山田美保子のミホコは見ていた】 “自称”ではなく本物だったことに日本中が衝撃を受けた広末涼子容疑者現行犯逮捕のニュース。特に3月28日放送の「ザ・共通テン!SP」(フジテレビ系)で“私生活が謎な人たち”の一人として広末の近影と近況を確認していた視聴者は驚いたのではないだろうか。 同番組は広末にとって約2年ぶりとなる地上波全国放送で、行きつけのデパ地下や家族ゆかりの店、20年来の付き合いだというママ友12名と再会し、大宴会を行う様子などが紹介された。 この出演は5月に東京・調布と広末の地元・高知で開催される山下俊輔との公演、“朗読と音楽が奏でる心の旅”「星の王子さま」のPRも兼ねていたのだが同公演は中止が発表された。 筆者には広末の印象が大きく変わる経験をもつ。丸3年前の2022年4月、バラエティ番組で彼女と共演したときのことだ。10代の頃の多忙すぎる日々や葛藤、スキャンダル女優としてワイドショーや写真週刊誌に毎週のように報じられていた頃のことなどを包み隠さず語ってくれた広末。あまりにも正直に胸の内を語る姿に驚いたのと同時に、とてつもない彼女の強さを確認したものだ。 その番組でも、「子供の運動会で誰よりも大声で応援している」「尋常ではない量のお弁当を作ってくる」といった母・広末のプライベートを“顔出し”で大いに語ったのは複数のママ友たちだった。 一般の方がここまで番組に協力してくれることはなかなかないものだし、その輪の中に溶け込み、何でも言い合える関係を築いている広末の穏やかな表情も忘れられない。10代の頃の映像と近影が画面の中で共演するファストフード店の人気メニューのCM出演が話題になったのもその頃だ。 お騒がせ女優だった彼女もすっかりいいお母さんになったのだと信じていたし、またメディアで頻繁に姿を見られるようになると思っていたのだが、人気シェフとのW不倫が報道されるのはそれから1年後。さらには13年間連れ添ったキャンドル・ジュン氏との離婚を公表し、二男一女の親権を広末がもち、2024年2月にはデビューから26年間所属した事務所から独立し、個人事務所を立ち上げた。 こうして振り返れると、やはり彼女の人生は波瀾万丈なのだが、地元愛の強さや前述のママ友たちとのほのぼのとした交流は真実であり、自分のペースで仕事をしていく矢先の逮捕だった。再び彼女が自分の言葉で真実を語る日はくるのだろうか。