三菱UFJ銀行の貸金庫から金品が盗まれた事件で、新たに9千万円相当の現金や金塊などを盗んだとして、警視庁捜査2課が9日、窃盗の疑いで、同行の元行員、山崎由香理被告(46)=東京都練馬区、同罪で起訴=を追送検したことが捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、追送検容疑は令和6年10月までの間に、練馬支店(練馬区)で顧客4人の貸金庫から、現金計約4490万円と金塊(約4500万円相当)などを盗み出したとしている。 山崎被告は約4年半で60人以上から17億円相当の金品を盗んだとみられ、これまでに3回逮捕されている。今回の追送検容疑を含め計約3億8千万円を盗んだ疑いが持たれている。 盗み出した金品はFX(外国為替証拠金取引)投資などに充てていたほか、隠蔽(いんぺい)を図り、盗み出した現金などの補塡(ほてん)を繰り返していた。