EUの無茶苦茶な規制に猛反発! 欧州各地で勃発する農民たちの大規模デモ

農業について何の知識もないEUの官僚が、役にも立たない規則をつくって押し付けてくる。厳しい環境規制により農業を放棄しなければならないところまで追いつめられたフランスやドイツの農民たちは、ついに立ち上がった。 フランスで年に一度行われる「国際農業見本市」という食材の祭典はフランス国民にとって誇りであり、各政党の党首もこぞって参加をアピールするほどである。農業大国フランスはもちろん、ドイツでも農民は尊敬されている。 そんなドイツやフランスで、2024年に大規模な反政府デモが繰り広げられた。国の事情はそれぞれ異なるものの、このデモの中心となったのは誇り高き農民たちだった。人々の食を支えるはずの農業への、EU政府の無理解・無意味な介入に対する長年にわたる農民たちの不満が爆発、噴出したのだ。 ボーン・上田記念国際記者賞を受賞されたフランス在住のジャーナリストの山口昌子氏と、40年以上ドイツで暮らす作家・川口マーン惠美氏が、「フランスとドイツの農業事情」について語り合う。 ※本記事は、『 原子力はいる? いらない? 』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

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